国際社会の一員 2
確かに、国連の直接の前身である国際連盟は、日本が国際社会の大国として頭角をあらわしてからつくられました。
日本は連盟の常任理事国として有力な一員でもあったのです。
しかし、連盟自身・・・
具体的には総会、理事会、事務局という主な組織からなる機構自体、これに先行する国際機構の歴史の成果を踏まえてつくられたものでした。
ところが、当時の日本がこのような歴史的背景を持つ国際機構の意義について正しく理解し、その理解に基づいて行動した形跡はありません。
要するに私たち日本人にとって、国際機構という存在は、疎遠なものでしかなかったのです。
だからこそ、国際機構が現実の国際政治、国際関係の中でどのような役割を果たすことができるのか、また、大国の意向によってどのように翻弄されることがあるのかといった問題についても、私たちは正確な理解を持たないままで来たのです。
そうであればこそ、戦後の日本国内では、一方で国連を極端に美化し、これを全能であるかのように考える人々がいましたが・・・
他方ではしょせんは飾り(あるいは空騒ぎの場所)にしか過ぎないという極めて醒めた見方をする人々もいたのです。
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